国立新美術館
六本木
港区六本木7-22-2
Tel. 050-5541-8600(ハローダイヤル)
2007年、独立行政法人国立美術館に属する5番目の施設として開館。以来、国内最大級の展示スペースを生かした多彩な展覧会の開催や、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、様々な教育普及プログラムの実施を通して、人々が多様な芸術表現を体験し、学び、互いの価値観を認め合うことのできるアートセンターとして活動している。「森の中の美術館」をコンセプトに黒川紀章らによって設計された建物は、波のようにうねるガラスカーテンウォールが美しい曲線を描き、円錐形の正面入口とともに個性的な外観をつくり出している。吹き抜けの1階ロビーからは四季折々の眺めを楽しむことができ、レストランやカフェ、ミュージアムショップなどの付属施設も充実。

© The National Art Center, Tokyo
展覧会
国立新美術館開館15周年記念
李禹煥
8月10日–11月7日
開館15周年を記念して開催される、李禹煥(リ・ウファン)の東京では初の大規模回顧展。1960年代末から、自然や人工の素材を節制の姿勢で組み合わせ提示する「もの派」を牽引してきた李。その作品は、芸術をイメージや主題、意味の世界から解放し、ものともの、ものと人との関係を問いかけてきた。今展では、「もの派」にいたる以前の視覚の問題を問う初期作品から、彫刻の概念を変えた「関係項」シリーズ、静謐なリズムを奏でる精神性の高い絵画などの代表作、そして作家の新たな境地を示す新作が並ぶ。