ラウンドテーブル
なぜ、アートなのか?
*非公開、事前申込制
アートをどのように捉え、思いを巡らせるかは、私たちが活動している場所とその環境が持つ歴史的・政治的な文脈によって異なります。たとえば、日本において「芸術」は、明治期以降の近代化に伴って導入された社会改革運動とみなされ、その概念はしばしば否定され論争の的となってきました。しかしながら、そういった「『芸術』が不確かで危うい制度ないしは機関である」という考え方が、日本で新しい表現の誕生を促してきたこともまた事実です。そして、現代社会においても、アートを再考する際には、新しい表現が不可欠です。それこそがローカルな文脈を浮かび上がらせるのです。
アートウィーク東京が実施するラウンドテーブルは、国内外のキュレーターが一堂に会し、コンテンポラリーアートシーンが抱える差し迫った課題について率直に意見を交換する場です。
「なぜ、アートなのか?(Why Art?)」という間口の広いテーマに対して、登壇者たちは自身の関心やこれまでの仕事を踏まえながら、それぞれの「なぜ」を掘り下げていきます。たとえば、「なぜ、アートではないのか?」と逆説的な問いを立てることで、「なぜ、アートを通じて社会問題に取り組むのか」や「なぜ、芸術に公金を使う必要があるのか」といった話題に発展していくことも考えられるでしょう。
この実験的なラウンドテーブルでは、プレゼンテーションは行わず、さまざまなバックグラウンドを持つ4名の登壇者が、持ち寄った質問を介して、登壇者同士や参加者との対話を促します。そうすることで、スピーカーとオーディエンス、専門家と非専門家、内と外といった二項対立を解消し、新たなコミュニケーションのチャンネルが開かれていくことでしょう。討論は英語で行われ、モデレーターを帆足亜紀が務めます。
登壇者
レオナルド・バルトロメウス
Leonhard Bartolomeus
山口情報芸術センター[YCAM] キュレーター
アレクシー・グラス・カントワー
Alexie Glass-Kantor
アートスペース(シドニー) エグゼクティブディレクター
ユン・マ
Yung Ma
ヘイワードギャラリー(ロンドン) シニア・キュレーター
イザベラ・フジェイリ
Isabella Rjeille
サンパウロ・アシス・シャトーブリアン美術館(MASP) キュレーター、第6回ニューミュージアムトリエンナーレ コ・キュレーター
モデレーター
帆足亜紀
横浜美術館国際グループ兼学芸グループ グループ長
横浜トリエンナーレ組織委員会 総合ディレクター補佐
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日程 | 11月2日(木)14:00–17:00 |
会場 | 慶應義塾大学 三田キャンパス 旧ノグチ・ルーム |
対象 | キュレーターや評論家およびそれに準ずる職種の方 |
定員 | 50名 |
言語 | 英語(通訳なし) |
料金 | 無料 |
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定員に達しましたため、募集を締め切りました。
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AWT TALKS ラウンドテーブル参加申込
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