AWT
FOCUS
平衡世界 日本のアート、戦後から今日まで
アーティスティックディレクター:保坂健二朗
滋賀県立美術館ディレクター(館長)の保坂健二朗をアーティスティックディレクターとして迎え、64名のアーティストによる100点を超える作品を通して、日本の近現代美術を読み解くキーワードを批評的かつ親しみやすい視点から再考する展覧会「平衡世界 日本のアート、戦後から今日まで」を開催します。
1917年に実業家の大倉喜八郎によって設立された、現存する日本最古の私立美術館である大倉集古館の地上1・2階および地下1階の3フロアを会場に、物質と非物質、アートとデザイン、自然と人工といった、一見相反する概念の間に「バランス(平衡)」を求める建設的な緊張関係が、戦後から現代に至る日本において新しい表現の誕生を促してきたことを明らかにします。
滋賀県立美術館ディレクター。2000–20年まで東京国立近代美術館に学芸員として勤務、2021年より現職。展覧会づくりにおける領域横断的な取り組みが高く評価されている。これまでに企画・担当した主な展覧会に、「人間の才能、生み出すことと生きること」(2022年)、「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」(2021年)、「⽇本の家 1945年以降の建築とくらし」(2017年)、「声ノマ 全⾝詩⼈、吉増剛造展」(2016年)、「フランシス・ベーコン展」(2013年)、「イケムラレイコ うつりゆくもの」(2011年)、「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」(2010年)など。また、「Logical Emotion: Contemporary Art from Japan」ハウス・コンストルクティヴ美術館他(チューリヒ他、2014年)、「Double Vision: Contemporary Art from Japan」モスクワ市近代美術館他(モスクワ他、2012年)など、国外の企画にも携わる。公益財団法人大林財団「都市のヴィジョン」推薦選考委員、文化庁文化審議会文化経済部門アート振興ワーキンググループ専門委員なども務める。
主な出展作品
出展作家
- 会田 誠 b. 1965
- 青木陵子 b. 1973
- 芥川(間所)紗織 1924–1966
- 石川順惠 b. 1961
- 石塚源太 b. 1982
- 磯崎 新 1931–2022
- 伊藤久三郎 1906–1977
- 伊藤義彦 b. 1951
- 井上有一 1916–1985
- 今井祝雄 b. 1946
- 上田勇児 b. 1975
- 植松永次 b. 1949
- 鵜飼結一朗 b. 1995
- O JUN b. 1956
- 大竹伸朗 b. 1955
- 大竹利絵子 b. 1978
- 大辻清司 1923–2001
- 大西 茂 1928–1994
- 大庭大介 b. 1981
- 岡本信治郎 1933–2020
- 小川待子 b. 1946
- 沖 潤子 b. 1963
- 桂 ゆき 1913–1991
- 川内理香子 b. 1990
- 金 光男 b. 1987
- 倉俣史朗 1934–1991
- 黒田辰秋 1904–1982
- 桑田卓郎 b. 1981
- 小林正人 b. 1957
- 斎藤義重 1904–2001
- 篠田太郎 1964–2022
- 菅 木志雄 b. 1944
- 菅井 汲 1919–1996
- 杉全 直 1914–1994
- 杉本博司 b. 1948
- 髙橋 銑 b. 1992
- 髙畠依子 b. 1982
- 田中敦子 1932–2005
- 鳥海青児 1902–1972
- 勅使河原蒼風 1900–1979
- 戸谷成雄 b. 1947
- 中西夏之 1935–2016
- 長谷川寛示 b. 1990
- 八田 豊 b. 1930
- 浜名一憲 b. 1969
- 比田井南谷 1912–1999
- 福島秀子 1927–1997
- 堀 浩哉 b. 1947
- 堀内正和 1911–2001
- 前川 強 b. 1936
- 松下真理子 b. 1980
- 南川史門 b. 1972
- 宮林妃奈子 b. 1997
- 宮本和子 b. 1942
- 三輪美津子 b. 1958
- 元永定正 1922–2011
- モリマサト b. 1976
- 八木一夫 1918–1979
- 山口長男 1902–1983
- 山崎つる子 1925–2019
- 楊 博 b. 1991
- 吉原治良 1905–1972
- 吉増剛造 b. 1939
- 李 禹煥 b. 1936
セクション
AWT FOCUSについて
2023年から始動するAWT FOCUSは、キュレーターが美術史的観点から選定した作品を通じて、近現代美術のナラティブを見直すと同時に、参加ギャラリーを介して出展作品を購入できるユニークな企画です。
AWT FOCUSは、現代美術における既存の文脈とこれからの展開とをつなぎ、新しいアートのあり方を構築していくための実験的な試みです。それは、歴史的・社会的文脈を踏まえ、多様な観点から作品の価値を提示するという「美術館で開催される展覧会」が担ってきた役割と、目まぐるしく変容するアートマーケットの構造を掛け合わせた性質を持つものです。とりわけ、アートを購入する人々にとっては画期的かつ重要な展覧会だと言えます。ベテランのコレクターがより視座を高められるだけでなく、これからコレクターを目指すビギナーにとっては、アートのパトロンとしての長期的なビジョンを描く機会となることでしょう。
開催概要
展覧会名 | 平衡世界 日本のアート、戦後から今日まで |
会場 | 大倉集古館 1・2・地下1階 |
会期 | 11月2日(木)–11月5日(日) |
開場時間 | 10:00–18:00(最終入場17:30) |
チケット
本展は時間枠ごとのオンラインチケットの事前購入を推奨しています。予約に空きがある場合、当日に会場受付にてチケットをご購入いただけます。
11月2日(木)10:00–17:30 入場 | 11月3日(金) –5日(日)10:00–11:00 入場 | 11月3日(金) –5日(日)11:00–17:30 入場 | |
一般料金(前売り) | 2,000円 (1,800円) | 2,000円 (1,800円) | 2,200円 (2,000円) |
学生・子ども 料金 | 無料 | 無料 | 無料 |
ペア料金(前売りのみ) | (3,400円) | (3,400円) | (3,800円) |
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託児サービス
AWT FOCUSの会場となる大倉集古館の地下1階にて、会期中に託児サービス(有料)を実施します。子育て中の方も、AWT FOCUSの鑑賞やアートウィーク東京参加施設の周遊を楽しんでいただけるよう、1回最大3時間まで利用可能です。
主催 | アートウィーク東京/一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォーム |
特別協力 | 公益財団法人大倉文化財団・大倉集古館 |