美術館・ギャラリー

ギャラリー小柳

展覧会

熊谷亜莉沙
神はお許しになられるらしい

熊谷亜莉沙《Say yes to me》2023年
© Arisa Kumagai, courtesy Gallery Koyanagi.

熊谷亜莉沙は、自身のバックグラウンドが色濃く反映された作品を発表し、富裕と貧困、生と死、愛と憎しみという表裏一体の事象に焦点を当ててきた。家業のブティックで取り扱っていたヴェルサーチのシャツや、絵画を志すきっかけとなったキリストの磔刑図など、カトリックにまつわるものから図らずも影響を受けてきた熊谷は、「美と権力」や「暴力と祈り」を同時に孕むその有様に自身の家族像を重ね合わる。
ギャラリー小柳で3回目となる本展では、パリと日本の教会に通い、より普遍的かつ私的な「美と権力・暴力と祈り」を探りながら制作に挑んだ絵画と、熊谷が綴った詩をまとめた詩集を紹介。

会場

ギャラリー小柳

  • C6
  • 銀座

中央区銀座1-7-5 小柳ビル 9F

03-3561-1896

1852年(嘉永5年)創業の京橋勧工場を前身とし、その中の陶器部門を「小柳商店」として明治から昭和にわたって継続させ、87年に小柳商店美術部として現代陶芸ギャラリーを開廊。95年、現在の現代美術画廊を銀座で開業する。2016年には杉本博司のデザインで、ギャラリースペースをリニューアルオープンした。プライマリーギャラリーとして、杉本博司、ソフィ・カル、マルレーネ・デュマス、クリスチャン・マークレー、ミヒャエル・ボレマンス、マーク・マンダース、トーマス・ルフ、須田悦弘、束芋など国内外の作家を扱うほか、コミッションワークのプロジェクトも手掛ける。

熊⾕亜莉沙「Single bed」展示風景 2019年
Photo by Keizo Kioku. © Arisa Kumagai, courtesy Gallery Koyanagi.