美術館・ギャラリー

カヨコユウキ

展覧会

櫃田伸也
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櫃田伸也《庭》1996年
Photo by Kei Okano. ©️ Nobuya Hitsuda, courtesy the artist and Kayokoyuki.

愛知県立芸術大学および東京藝術大学で教鞭を取った櫃田伸也の個展を開催。彼が制作の出発点としたのは、空き地、水路、フェンス、コンクリートの壁、植物など、ごくありふれた身の周りの風景。それらを描いた絵画には、画面のなかに消失点を定めず、視線を分割する斜線のあいだを風が吹き抜けるような感覚がある。櫃田は、風景を計測可能で自明なモチーフとして扱うのではなく、断片的に知覚され「通り過ぎる」あるいは「通り過ぎた」ものとして、様々な場所や時間のブリコラージュによって描いたのだ。

会場

カヨコユウキ

  • A7
  • 駒込

豊島区駒込2-14-14

03-6873-6306

2011年、オフィスとビューイングルームを設立。15年、東京の下町の雰囲気と歴史ある六義園が隣接する駒込に移転。古い木造倉庫を改装し、横長の大きな窓から柔らかく自然光が降り注ぐギャラリースペースを新設、現代アートに関する展覧会などの企画やアーティストマネジメントを行う。取り扱い作家は、櫃田伸也、髙木大地、富田正宣、エヴェリン・タオチェン・ワン、大野綾子、大田黒衣美、諏訪未知、今村洋平、利部志穂、井出賢嗣、松下和暉など。国際的なアートフェアへも出展しているほか、ドイツ・ケルンにてギャラリー「ECHO」を共同運営している。個人的な体験や経験、そこから生まれた謎や問いを注意深く検証し、編み出した方法で作品を制作する作家とコラボレーションを行う。日常生活から得られるさまざまな素材やイメージを扱い、価値観の多様化や社会の分断が進む現代社会において共生するためのヒントとなるような作品を紹介している。