オオタファインアーツ
展覧会
グオリャン・タン
シンガポールの作家、グオリャン・タンの日本初個展。薄く半透明な布を支持体にし、水で薄めたアクリル絵具を用いて淡く透明感のある色を布の表面に重ねた抽象画では、布から透けて見える木枠と、絵具がつくる色の層の調和が奥行きのある空間を創出するいっぽう、それは色彩がたたえる光を際立たせるための影の役割も担っている。本展では、支持体の両面に色を施したペインティングを、自立する立体作品のようにギャラリースペースに配置。その周りを移動しながら鑑賞することで、タンが作品に刻んだ時間、作品と空間との関係性が提示される。
会場
オオタファインアーツ
- G2
- 六本木
港区六本木6-6-9 ピラミデビル 3F
1994年、恵比寿にて開廊。草間彌生を含む幅広い日本人アーティストを積極的に取り扱い、現在は、絵画、映像、インスタレーション、工芸まで多様な作家・作品を紹介し、若手作家の発掘にも力を注ぐ。2012年にシンガポール、17年に上海に新スペースをオープン。歴史や地域で美術を考える視点と、東アジアから東南アジアにいたる「アジアの帯」を視野に据え、中国、シンガポール、インドネシア、インド、フィリピンなど、アジア出身の作家の企画を多数展開。アジアパシフィック地域の新たなコンテキスト創出に貢献している。