タリオンギャラリー
展覧会
五嶋英門
すじがねと縁日
90年代後半よりビートメイカーとして活動を始め、映像や音楽、ドローイング、インスタレーションなど多様なメディアで制作を行う五嶋英門の個展。
19世紀末の日本では、近代化における科学と信仰の衝突・混交が起きるなど、そのイデオロギーの形成は世界でも稀な様相を呈していた。しかし、そのような文化の「暴力的な交わり」は人類史のさまざまな時間と場所で普遍的に生じる事柄でもある。
本展では、作家の出身地である茨城を起点に、歴史的な出来事、家族のこと、ある2人の女性に起きたことなどを通して、近代化する過程で生じた痕跡がいまだ人々に影響を与え続けていること、「超越的なもの」への種々の思いの現在の状態についてのいくつかの断想として示される。
会場
タリオンギャラリー
- A4
- 目白
豊島区目白2-2-1 B1F
03-5927-9858
2011年に谷中にて開廊し、14年に目白へ移転。美術の歴史的展開に対する批評性や、同時代の文化的動向との境界性、社会的変化との交接性を重視する一貫したディレクションに基づく展覧会を手掛ける。世代を超えて問題意識を共有するアーティストの長期的なマネジメントを行い、国内外のアートシーンへと発信している。タリオン(TALION)という言葉には、美術を取り巻く様々な人々、制度や行為、言葉や金銭が、閉塞した状況を乗り越えて、新たなつながりを紡いでいくための原理を見いだしたいという思いが込められている。 取り扱い作家は小泉圭理、友政麻理子、石川卓磨、宮下さゆり、二艘木洋行、山下拓也、飯田Jennifer桃子、髙柳恵里。