EXHIBI­TIONS

エキシビジョン

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着

志賀理江子《褜がらみで生まれた》2025年
©Lieko Shiga. Courtesy of the artist

開館(2020年)から毎年開催している、石橋財団コレクションと現代のアーティストが共演する「ジャム・セッション」展。第6回は、山城知佳子と志賀理江子を迎えて開催される。近・現代日本が生み出した矛盾と抑圧、沖縄戦や集中する米軍基地など、生まれ育った土地がはらむ複雑で歪な状況を、ときにユーモアも交えて描き出す山城。2008年より宮城県を拠点とし、東日本大震災やそこからの復興、あるいは中心と周縁の不均衡な力学のなかに立ち現れる生のあり方に光を当てる志賀。両者の新作を通じて、複雑で困難な現実に向き合う作家の真摯な態度、そして創造力と芸術という手法のあり方を、コレクション作品のうちにも見出し、紹介する。


アーティゾン美術館

  • B-5
https://www.artweektokyo.com/wp-content/uploads/2023/06/bf99cd9aaabfa9dc1d7b296b88d1018d-1-scaled.jpg

公益財団法人石橋財団が運営し、23階建て高層ビル「ミュージアムタワー京橋」の低層部に位置する美術館。1952年開館のブリヂストン美術館を前身とし、同じ京橋に2020年1月に開館した。「ARTIZON(アーティゾン)」とは、「ART」と「HORIZON(地平)」を組み合わせた造語で、時代を切り拓くアートの地平を感じてほしいという意思が込められている。「創造の体感」をコンセプトに、評価の高い印象派や日本の近代洋画の作品に加え、新開館にともない戦後の抽象画や日本の近世美術も強化。「石橋財団コレクション」の幅と厚みを拡大し、古代から現代にわたる展覧会を開催している。