EXHIBI­TIONS

エキシビジョン

柚木沙弥郎 永遠のいま

柚木沙弥郎《木もれ陽》2019年
松本市美術館蔵 画像提供: ギャラリーTOM

2024年に101歳の生涯を閉じた染色家、柚木沙弥郎の創作の全貌をとらえる展覧会。自由でユーモラスな形態、色彩の心地よい調和、そして、あふれる生命力。彼の作品は見る人を自然と惹きつけ、型染の世界に新風を吹き込んだ。柚木は柳宗悦らによる民藝運動に出会い、芹沢銈介のもとで染色家としての道を歩み始める。さらに挿絵やコラージュなど、ジャンルの垣根を超えて創作世界を豊かに広げていった。本展では75年にわたるその活動を振り返るとともに、縁のあった都市や地域をテーマに加え、柚木をめぐる旅へと誘う。柚木は身の回りの「もの」への愛着や、日々のくらしに見出す喜びから作品を紡ぎ出した。その仕事は、変化の時代にこそ大切に慈しみたい「いま」を私たち示してくれる。


東京オペラシティ アートギャラリー

  • F-6
  • EXP. 5
https://www.artweektokyo.com/wp-content/uploads/2023/06/overview-Art-Gallery-Tokyo-Opera-City-scaled.jpg

都市のライフ・スタイルに合わせた都市型美術館として、1999年に複合文化施設東京オペラシティビル内に開館。国内外のアーティストたちの作品を、絵画、彫刻、写真、映像、デザイン、ファッション、建築など多岐にわたるテーマの企画展を通して紹介。コレクター・寺田小太郎の寄贈による寺田コレクションでは、日本を代表する抽象画家、難波田龍起・史男父子の作品をはじめとする戦後の美術作品を収蔵している。また、国内の若手作家を紹介するシリーズとして「project N」を企画展と同時開催している。