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エキシビジョン

小沢剛「汎大陸(パンゲア)」

小沢剛《源内焼の世界地図を1つの大陸にしてみた》2025年

「パンゲア大陸」とは、かつて全ての大陸はひとつに繋がっていたとの仮説による超大陸。小沢は本展においてこの概念を軸に、分断された現代世界を再考する。作家は昨年、別府で市民たちが記憶だけで描いた世界地図をもとに、これをひとつの大陸に再構成して絵画化した。今回は同作に加え、 香川県立ミュージアム所蔵の、世界地図が描かれた源内焼(江戸時代に平賀源内の指導で生まれた陶磁器)を起点に、世界をパンゲア大陸化した作品を展示予定。同様のコンセプトを軸にした新作も発表する。「無理やりかもしれない。世界がひとつであるイメージを可視化できないかと思った」と語る彼の言葉通り、想像力で地平が再び繋がる、その寛容さのようなものが、大地の形を借りて姿を現す。

*アートウィーク東京2025期間中、南青山のAWT BARでは小沢とのコラボカクテル「汎大陸(パンゲア)」を提供予定。


ミサシンギャラリー

  • D-3
https://www.artweektokyo.com/wp-content/uploads/2025/08/Main-visual-02-1-Aiko-Nakamura-1-scaled.jpg

2010年11月に港区白金の元鉄工所の建物にオープン。18年8月、大使館が多く立ち並ぶ閑静な住宅地、南麻布へ移転。アートの垣根を越え、建築や演劇など異なるジャンルと関連性や可能性を追求し、第一線で活躍するアーティストの歴史的な位置付けを行っていくことを目指す。また、1960年代から70年代の日本のコンセプチュアリズムに焦点を当て、戦後の日本美術に対する新たな洞察、分析から展示を行い、作品の再評価へつなげている。