ペース

展覧会
展覧会

アーリーン‧シェケット

アーリーン‧シェケットは1951年、ニューヨークに⽣まれ、現在はニューヨーク州北部の郊外で制作している。陶芸のジャンルに収まらないハイブリッドな彫刻で広く知られるこの作家は、⾦属、粘⼟、⽊の混在による建築的かつ有機的かつメカニカルな、特徴あるフォルムを⽣み出してきた。⼀⾒異質に⾒える形状や⾊彩、素材が統合された彼⼥の作品は、抽象的でありながら、⼼理的および感情的な要素を併せ持ち、鑑賞者の熟考を誘っているかのようだ。⽇本での初個展には、ここ数年の作品と新作が並び、静寂さと動きの両端を揺れ動く作⾵のなかに、この作家が⻑く惹かれてきた⽇本美術の静謐さと現代⽇本の物質⽂化という⼆重性が⾒て取れる。傾いたり、捩れたり、曲がったり、溶け出すようにも⾒えるその彫刻は、素材と形態による表現の可能性を掘り下げつつ、私たちがその本来的な⽭盾を感じながらそこに座ったり、周囲を歩き回ったりすることを促している。

会場
会場

ペース

  • C14
  • 虎ノ門

港区虎ノ門5-8-1 麻布台ガーデンヒルズプラザA

1960年にアーニー・グリムシャーによって設⽴された国際的なギャラリー。現在はその息⼦であるマーク・グリムシャーが率い、20世紀を代表する偉⼤なアーティストから、今⽇最も影響⼒のあるアーティストまで、幅広い作品を扱う。ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、ジュネーブ、⾹港、ソウルと世界各都市に拠点を展開し、東京では2024年に⿇布台ヒルズで3フロアを用いたギャラリーが誕生する。内装は藤本壮介が⼿がけている。

Photo by Nacasa & Partners, courtesy Pace Gallery