PGI

展覧会
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今道子作品展「Recent Works(仮)」

今道子《梟少女》2019年 ©Michiko Kon, courtesy of PGI

今道子は、自身の想像の中にある非現実の現実を、視覚芸術である写真を用いて表現する。1980年代半ばより作家活動を始め、野菜や魚などの食材、また花や昆虫を素材としてオブジェを制作し、それらを撮影して印画紙に焼き付けた作品で知られる。近年は幾度となく訪れているメキシコのモチーフを取り入れ、同地の宗教観や自身の死生観を融合させた作品を制作。よりリアルに生と死や輪廻転生をも連想させるオブジェが使われている。民話や伝説の中で生かされる想像上の動物が教訓の寓意であるように、今作品のオブジェは彼女の死生観、ひいては祈りの寓意でもあるのだろう。今回の個展では、新作約20点を発表予定。

会場
会場

PGI

  • C2
  • 麻布十番

港区東麻布2-3-4 TKBビル 3F

03-5114-7935

1979年、写真専門ギャラリーの先駆けとして虎ノ門にフォト・ギャラリー・インターナショナルを開廊。2015年に東麻布へ移転し、ギャラリー名をPGIに変更した。アンセル・アダムス、エドワード・ウェストン、ハリー・キャラハン、エメット・ゴーウィンなど海外作家の作品を紹介。また日本からは、石元泰博、川田喜久治、奈良原一高、細江英公といった戦後日本を代表する巨匠や、三好耕三、今道子、伊藤義彦ら気鋭の写真家をキャリア初期から取り上げつつ、佐藤信太郎、新井卓、清水裕貴、平本成海など新進作家の紹介にも力を入れる。

竹之内祐幸「距離と深さ」展示風景 2020年
©︎ Hiroyuki Takenouchi.