スカイザバスハウス
展覧会
展覧会
ヴァジコ・チャッキアーニ
映像、彫刻、インスタレーションなどを通じ、社会的現実と私的生活の中で揺れ動く人間の内面を寓意あふれる手つきで扱うアーティストの、日本では6年ぶりの個展。展示は今回のために制作される新作の映像作品と彫刻作品で構成される。映像作品《Big and Little hands》は、作家の故郷でもあるジョージア、トビリシの市場を舞台にある親子を描いたもので、そこに資本主義による人々の生活への広範な干渉と搾取、生と死の弁証法が織り込まれる。チャッキアーニはグルジア工科大学で数学と情報学を学んだあと美術の道へ進み、アムステルダムのヘリット・リートフェルト・アカデミーを経て、2009年から13年までベルリン芸術大学にてグレゴール・シュナイダーに師事。第57回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2017年)のジョージア館展示を担当するなど、その詩情や寓意に富んだ表現が評価されている。
会場
会場
スカイザバスハウス
- A8
- 根津
都内でも古い街並みを残す台東区谷中に、1993年に創設。美術館や東京藝術大学が密集する上野からほど近く、約200年の歴史を持つ由緒ある銭湯「柏湯」を改装したギャラリー空間は、一歩中に入るとモルタルの床に白い壁面のニュートラルなホワイトキューブが広がり、高い天井から柔らかな自然光が差し込む。国内外における現代アートの潮流をつなぐ結び目として機能し、アートシーンにおいて主導的な役割を果たすことを常に心掛け、幅広い世代の多様なアーティストを輩出。こうした理念のもと、近年は若手作家の実験スペース「駒込倉庫」、作品保存の現場を展示空間へ拡張した「SCAI PARK」、現代アートシーンのさらなる交流と進展を育む企画展スペース「SCAI PIRAMIDE」の開設など、新たなビジョンを実現している。