東京オペラシティ アートギャラリー
展覧会
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松谷武判
近年改めて国際的な評価を高めている松谷武判(1937–)は、60年を越える活動を通して、物質が示す表情や肌理(きめ)、存在感に生命の波動、流動を交錯させる優れた制作を続けてきた。1960年代に当時の新素材であるボンドを使った有機的フォルムを生み出す作品で、具体美術協会の第二世代の作家として頭角を現す。1966年に渡仏すると、以降の拠点となるパリで版画制作や空間表現を深め、やがて幾何学的な色面による表現に移行した。その後、改めてボンドによるフォルムに鉛筆の黒鉛を重ねた作品で独自の境地をひらく。作品を構成する様々な物質が示す表情に、生身の身体と五感で対峙することで生み出される作品、その豊かな多様性は、見る者を魅了してやまない。本展は、初期から現在まで約150点の作品、資料、映像などによって長きにわたる活動の全貌を紹介すると共に、その広い射程を今日的視点から検証する。
会場
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東京オペラシティ アートギャラリー
- D5
- 初台
都市のライフ・スタイルに合わせた都市型美術館として、1999年に複合文化施設東京オペラシティビル内に開館。国内外のアーティストたちの作品を、絵画、彫刻、写真、映像、デザイン、ファッション、建築など多岐にわたるテーマの企画展を通して紹介。コレクター・寺田小太郎の寄贈による寺田コレクションでは、日本を代表する抽象画家、難波田龍起・史男父子の作品をはじめとする戦後の美術作品を収蔵している。また、国内の若手作家を紹介するシリーズとして「project N」を企画展と同時開催している。