ユミコチバアソシエイツ

展覧会
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木下佳通代、沢居曜子、辰野登恵子|70 年代 - 不毛なもの、その先に

木下 佳通代《'78-24》1978年

戦後の20世紀後半以降、同時代のコンセプチュアルアートや抽象絵画の世界的潮流と呼応しつつも、それぞれ独自の表現を切り拓いた3作家の実践を再検証する展覧会。前衛美術集団「グループ〈位〉」の活動に携わった後、写真や絵画を用いてイメージと知覚、物質の関係を考察した木下佳通代。紙にナイフで無数の平行線を引き、その傷をコンテ(カーボンチョーク)で浮かび上がらせる作品で知られる沢居曜子。そして、幾何学的な抽象表現を通じて多層的な絵画空間を探求した辰野登恵子。今年2024年には「没後30年 木下佳通代」(大阪中之島美術館)が開催され、去る2023年の「女性と抽象」展(東京国立近代美術館)では3者とも紹介されるなど、再評価が進む彼女らの軌跡を見つめ直す。

会場
会場

ユミコチバアソシエイツ

  • E2
  • E4
  • 六本木

港区六本木6-4-1 六本木ヒルズ ハリウッドビューティープラザ 3F

03-6276-6731

1988年、マネジメントおよびプランニングオフィスとして設立。2010年、西新宿にギャラリースペースをオープン。22年、六本木の新スペースに移転。美術館やギャラリーといった美術機関での展覧会やプロジェクトを手掛けるほか、ファッション、インテリアなどにもアプローチし、ジャンルを超えたコラボレーションを実現している。高松次郎、眞板雅文、吉田克朗など歴史的に重要な物故作家のエステート運営、国際アートフェアへの出展を行うほか、作家についての歴史的な理解を促し、社会的な認知度を高めるため、評論家のテキストを掲載した研究冊子を数多く出版。また新スペースの移転と共に、芸術・美術分野以外の専門家や研究者も招き、幅広い問題を議論する場「アルスクーリア」を立ち上げた。

Photo by Masaru Yanagiba.